菅義偉官房長官は29日未明に記者会見し、28日午後11時42分に北朝鮮中部から弾道ミサイルが発射され、約45分間飛翔して日本の排他的経済水域(EEZ)に着水したもようだと発表した。菅長官は、現時点で航空機や船舶の被害情報は確認されていないと述べた。
また、菅長官は、北朝鮮による弾道ミサイル発射について「国連安全保障理事会決議への明白な違反だ。度重なる挑発行為は断じて容認できない。北朝鮮に厳重に抗議し、最も強い表現で非難した」と述べた。
一方、安倍晋三首相は29日未明、官邸で記者団に「北朝鮮がまたもや弾道ミサイル発射を強行したとの第1報を受けた。排他的経済水域(EEZ)内に着弾したとの可能性もある。この後、直ちに分析し、国民の安全の確保を第一に万全を期していきたいと思う」と述べた。
http://www.sankei.com/politics/news/170729/plt1707290006-n1.html
【北ミサイル】菅義偉官房長官緊急会見全文
菅義偉官房長官は29日未明、北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、緊急会見を行った。詳細は以下の通り。
◇
昨日、午後11時42分、北朝鮮中部より弾道ミサイルが発射され、45分程度飛翔(ひしょう)し、日本海のわが国の排他的経済水域内(EEZ)に落下したとみられる。なお、現時点において付近を航行する航空機や船舶への被害報告等の情報は確認されていない。
安倍晋三首相には本件についてただちに報告を行い、情報収集・分析に全力をあげ、国民に対し、迅速、的確な情報提供を行うこと、航空機、船舶等の安全確認を徹底すること、不測の事態に備え万全の態勢をとること。以上、3点について指示があった。
また、政府においては、官邸危機管理センターに設置している北朝鮮情勢に関する官邸対策室において、情報を集約するとともに、緊急参集チームを召集し、対応について協議を行った。さらに、国家安全保障会議を早急に開催し、情報の集約および対応について協議を行う予定だ。
今回の弾道ミサイルの発射は航空機や船舶の安全確保の観点から極めて問題のある行為であるとともに、国連安保理決議等への明白な違反だ。わが国としてはこのような北朝鮮による度重なる挑発行為に断じて容認できず、北朝鮮に対し、厳重に抗議を行い、最も強い表現で非難した。
引き続き情報の収集・分析に全力をあげ、今後追加して公表すべき情報を入手した場合にはすみやかに発表することにする。
http://www.sankei.com/politics/news/170729/plt1707290007-n1.html
http://www.sankei.com/politics/news/170729/plt1707290007-n2.html
【北ミサイル】異例の深夜の発射、奇襲能力を誇示か
【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮が28日深夜にミサイルとみられる飛翔体を発射した。深夜にミサイル発射に踏み切るのは極めてまれだ。日米韓当局が警戒強める日中ではない深夜の発射によって奇襲能力を誇示した可能性がある。
北朝鮮北西部の亀城付近で数日前からミサイル機材を積んだ車両の動きなどが確認されていたため、日米韓当局は北朝鮮が「戦勝日」と位置付ける朝鮮戦争の休戦協定締結から64年となる27日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射などに踏み切る可能性があるとみて警戒を強めていた。
だが、27日には、ミサイル発射などの動きは確認されず、北朝鮮国営メディアは28日、金正恩朝鮮労働委員長が27日に平壌にある朝鮮戦争の戦死者が眠る墓地を訪れたと報じていた。
27日には、亀城地域は雨が降るなど、悪天候に見舞われており、発射を断念した可能性がある。日米韓が最も警戒を強める記念日の発射をあえて避けた可能性もある。
http://www.sankei.com/world/news/170729/wor1707290008-n1.html
(>>2以降に続く)
http://www.sankei.com/images/news/170729/plt1707290006-p1.jpg
北朝鮮のミサイル発射で報道陣の取材に応じる安倍晋三首相=29日午前、首相官邸(古厩正樹撮影)
http://www.sankei.com/images/news/170729/plt1707290006-p2.jpg
会見する菅義偉官房長官=29日午前、首相官邸(古厩正樹撮影)
また、菅長官は、北朝鮮による弾道ミサイル発射について「国連安全保障理事会決議への明白な違反だ。度重なる挑発行為は断じて容認できない。北朝鮮に厳重に抗議し、最も強い表現で非難した」と述べた。
一方、安倍晋三首相は29日未明、官邸で記者団に「北朝鮮がまたもや弾道ミサイル発射を強行したとの第1報を受けた。排他的経済水域(EEZ)内に着弾したとの可能性もある。この後、直ちに分析し、国民の安全の確保を第一に万全を期していきたいと思う」と述べた。
http://www.sankei.com/politics/news/170729/plt1707290006-n1.html
【北ミサイル】菅義偉官房長官緊急会見全文
菅義偉官房長官は29日未明、北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、緊急会見を行った。詳細は以下の通り。
◇
昨日、午後11時42分、北朝鮮中部より弾道ミサイルが発射され、45分程度飛翔(ひしょう)し、日本海のわが国の排他的経済水域内(EEZ)に落下したとみられる。なお、現時点において付近を航行する航空機や船舶への被害報告等の情報は確認されていない。
安倍晋三首相には本件についてただちに報告を行い、情報収集・分析に全力をあげ、国民に対し、迅速、的確な情報提供を行うこと、航空機、船舶等の安全確認を徹底すること、不測の事態に備え万全の態勢をとること。以上、3点について指示があった。
また、政府においては、官邸危機管理センターに設置している北朝鮮情勢に関する官邸対策室において、情報を集約するとともに、緊急参集チームを召集し、対応について協議を行った。さらに、国家安全保障会議を早急に開催し、情報の集約および対応について協議を行う予定だ。
今回の弾道ミサイルの発射は航空機や船舶の安全確保の観点から極めて問題のある行為であるとともに、国連安保理決議等への明白な違反だ。わが国としてはこのような北朝鮮による度重なる挑発行為に断じて容認できず、北朝鮮に対し、厳重に抗議を行い、最も強い表現で非難した。
引き続き情報の収集・分析に全力をあげ、今後追加して公表すべき情報を入手した場合にはすみやかに発表することにする。
http://www.sankei.com/politics/news/170729/plt1707290007-n1.html
http://www.sankei.com/politics/news/170729/plt1707290007-n2.html
【北ミサイル】異例の深夜の発射、奇襲能力を誇示か
【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮が28日深夜にミサイルとみられる飛翔体を発射した。深夜にミサイル発射に踏み切るのは極めてまれだ。日米韓当局が警戒強める日中ではない深夜の発射によって奇襲能力を誇示した可能性がある。
北朝鮮北西部の亀城付近で数日前からミサイル機材を積んだ車両の動きなどが確認されていたため、日米韓当局は北朝鮮が「戦勝日」と位置付ける朝鮮戦争の休戦協定締結から64年となる27日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射などに踏み切る可能性があるとみて警戒を強めていた。
だが、27日には、ミサイル発射などの動きは確認されず、北朝鮮国営メディアは28日、金正恩朝鮮労働委員長が27日に平壌にある朝鮮戦争の戦死者が眠る墓地を訪れたと報じていた。
27日には、亀城地域は雨が降るなど、悪天候に見舞われており、発射を断念した可能性がある。日米韓が最も警戒を強める記念日の発射をあえて避けた可能性もある。
http://www.sankei.com/world/news/170729/wor1707290008-n1.html
(>>2以降に続く)
http://www.sankei.com/images/news/170729/plt1707290006-p1.jpg
北朝鮮のミサイル発射で報道陣の取材に応じる安倍晋三首相=29日午前、首相官邸(古厩正樹撮影)
http://www.sankei.com/images/news/170729/plt1707290006-p2.jpg
会見する菅義偉官房長官=29日午前、首相官邸(古厩正樹撮影)