統合失調症の症状の書き方がとても練られていていいなとおもった。徐々に生活が蝕まれるような描写がリアルだった。
ルイスは好きな画家だったけど、彼のおかげで猫の地位が上がったことは知らなかったからおどろいた。
途中猫のことを「猫は滑稽で(中略)少し寂しそうに見える」って描写されていて、たしかになあって思った。

猫好きな画家の華やかな伝記だと思って見ると鬱々とした雰囲気に悲しくなってしまう人もいるかもなと思った。

ちなみに、最近の研究ではルイスの末期の絵が病によるものではないという仮説が出ているらしい。(正確には、末期の絵とされている幾何学的な絵の時系列が判明していない)