夫(36)に向かってボーガン(洋弓銃)を発射し、包丁で切りつけて殺害しようとしたとして、神戸市兵庫区の集合住宅に住む無職の妻(33)が26日、兵庫県警に殺人未遂容疑で逮捕された。夫はけがをしたが、命に別条はないという。


 兵庫署の発表によると、妻は26日午前5時50分ごろ、自宅で就寝していた夫に対してボーガンを発射し、さらに首を包丁で切りつけたりした疑いがある。ボーガンの矢は夫の頭近くをかすめただけで命中しなかった。事件後、妻は自ら「夫を刺した」と110番通報したという。


 捜査関係者によると、妻は「新型コロナウイルスの影響で失業し、いらいらしていた」と供述しているという。さらに、6月に兵庫県宝塚市で家族ら4人がボーガンで襲われ死傷した事件から発想したなどと述べ、「ボーガンは殺害するために購入した」と話したという。