2016年11月09日山形新聞
「地域猫活動」始動、まず2匹捕獲 山形・みしま町内会、不妊・去勢手術

野良猫の繁殖を抑えるための不妊・去勢手術、餌の管理やふんの清掃などに
地域ぐるみで取り組む「地域猫活動」をスタートさせる山形市緑町などの
「みしま町内会」が9日、手術を受けさせるための野良猫捕獲を行った。
この日は捕獲箱を使って2匹を捕まえた。術後に地域に戻し、住民で見守っていく。
野良猫の増加に伴うふん尿の問題が各地に広がり、解決策として
「地域猫活動」が注目を集めている。県によると同町内会での活動が県内初という。
捕獲箱は、県の「やまがた社会貢献基金」から助成を受けた野良猫クラブ
(山形市、菅井恵子代表)が支援して設置。町内会からは5人が参加した。
民家の庭先と集合住宅の敷地内の2カ所に置き、それぞれ20分ほどで
箱内の餌に寄ってきた野良猫を捕まえた。
同町会の名取真一会長によると、地区では約5年前から野良猫が増加。
空き家などに住み着き、現在は10匹ほど。ふん尿で軒下や道路沿いが
汚れ苦情も寄せられていたが、「猫は好きな人、嫌いな人が両極端で
主張も異なる」と名取会長。「町内の意見をまとめるのは大変だったが、
環境美化の目的で協力できた」と続けた。町内会では、決まった時間と
場所に餌場やトイレを設け、当番制で清掃も行う。
菅井代表は「地域猫活動はコミュニティーの形成にもつながる。
ここをモデルに普及してほしい」と話していた

http://yamagata-np.jp/news/201611/09/kj_2016110900198.php