■文字と発音
アルファベットのうちp, t, k, s, m, n, l, j, w, a, e, i, o, uの14文字を使用する。
全ての文字は、国際音声記号(IPA)として発音する。(jはヤ行音を表し、uは唇を丸める)
文頭であっても必ず小文字で書き始める。大文字は名前や地名などの固有語の語頭のみ。
アクセントは常に最初の音節におく。
母音かn以外で終わる音節、nn,nmの連続、母音の連続、ji,wu,wo,tiの組み合わせは禁止。
(その結果、WikipediaはWikipesijaとなる)
nは、次に子音が来た場合、次の子音の調音点で破裂鼻音化した音に変わる。
(pの前でm、kの前でng、jの前でjnになる。ヤ行がニャ行になる以外は日本語の「ん」と同じ)
結果として、トキポナの音体系は日本語に酷似するが、これは、べつに日本を意識したものではなく、
世界中のどんな人たちにも、さほどの困難なく発音できる体系を志向した結果である。

■文法
語順はSVOが基本。
mi(私)、sina(あなた)が単独で主語になる場合以外は、動詞の前にliまたはo(命令文の場合)を置く。
直接目的語の前にeを置く。
liもeも1つの文に複数並列可。(その結果、主語等を共通にする複文ができる)
修飾語は被修飾語のあとに置く。あとに置かれた修飾語はそれ以前のすべての語を修飾する。
複数の語を1つの語に修飾させるには、被修飾語のあとにpiを置き、修飾する複数の語を続ける。
語や節を文に修飾させるときは、語や節のあとにlaを置き、被修飾文を続ける。

代名詞は、一人称mi、二人称sina、三人称ona。単複同型だが複数を明示するときはmuteで修飾する。
名詞は性数格変化なし。動詞に時制なし。すべて文脈で判断する。受動態は使用しない。
固有語はすべて形容詞とする。カナダ=ma Kanata(カナダ地)リサさん=jan Lisa(リサびと)
be動詞に相当するものは不要。mi jan Lisa.=私はリサです。ma Kanata li suli.=カナダは広大です。
その結果、前置詞のいくつかはまるで動詞のように使うことが可能。
mi tawa ma Kanata.=私はカナダに行く。(tawaはtoに相当する前置詞)
※注:mi tawa e ma Kanata.だと「私はカナダを動かす」この場合tawaは他動詞で、e以下が目的語。