幕末期に京女が関東人をどう見ていたか

https://bushoojapan.com/jphistory/baku/2018/04/24/112246
「嫌やわあ、汚らしい浪人やわあ」

みすぼらしい服装、無骨な関東訛りで胡散臭い男たち。

「壬生に住んでいる狼どもや」
ということで、京都の人々は「壬生狼」と呼び、新選組を嫌っていました。

凶暴であるとか、理由はいろいろ言われていますが、洗練されていてスマートでないと、京都の人から認められないワケです。
新選組と会津藩士は、この時点で京の民のお眼鏡にかないませんでした。

あまりにみすぼらしいということで、隊は制服を作ります。
浅葱色に白い山形模様の、あの羽織です。
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江戸時代、浅葱色は羽織には使用しないもので、しかもかなりダサい色でした。死に装束に使う色でもありました。
生地はペラペラで薄く、冬期間は寒く実用的でもありません。

着用されたのは元治元年(1864年)頃までで、廃れてしまったそうです。土方自身も「ダサすぎる」と気に入っていなかったそうで。イメージカラーも、浅葱色から黒に変更されています。
フィクションでは、新選組といえば浅葱色ですけどね。