関西弁はオカマ言葉

幕末:西遊草の清河八郎
近頃の噂でも「京の弁舌」と云い、京都人=柔弱な嘘吐き野郎の代名詞となっている。

関東で家来を叱りつけるとき「うぬが首をぶったぎってくれべい」というが、
上方では「首、打ち落としとうおます、ほんまに」と言う。
上方侍は優雅を好むものの、徹底する意欲を欠くようである。
(江戸初期の仮名草子『可笑記』現代訳)

>『日本大文典』ジョアン・ロドリゲス「三河から東は、物言いが荒く鋭い」

上方の弓矢すえになりたる国ども、町人に相似たる侍ども、弱敵の国ども
(『甲陽軍鑑』)

三河の猛将・本多平八郎忠勝(『本多平八郎聞集』)
「上方風の業平侍のような女の腐ったような侍は俺は大嫌いだ」

▼古瀬さん(久留米第18師団)
『大阪とか京都の兵隊は途中で会ったけど、その場でびんたですよ、「こん、ばかたれが」っていうような状態だったですからね、うん』

大阪人の小出楢重「大阪弁雑談」より
もしも、大阪弁を使う弁天小僧や直侍が現れたら、随分面白い事だろうと思う。
その極めて歯切れの悪い、深刻でネチネチとした、粘着力のある気前えのよくない、欲張りで、しみたれた泥棒が三人生まれたりするかも知れない。
それならまたそれで一つの存在として見ていられるかと思う。