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慈悲2.0 その6 [無断転載禁止]©2ch.net
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0002第三の波平 ◆kpxxLE2Sh. 2016/03/11(金) 21:42:22.67
○未読、△読中、●完読

△日本文学史序説〈上〉加藤周一 ちくま学芸文庫 ISBN:4480084878
●日本仏教史―思想史としてのアプローチ 末木文美士 新潮文庫 ISBN:4101489114
△人口から読む日本の歴史 鬼頭宏 講談社学術文庫 ASIN:B016O8V0HS

○神と仏の古代史 上田正昭 ISBN:4642080295
△日本霊異記 原田敏明 平凡社ライブラリー ISBN:4582763197
○仏と天皇と「日本国」――『日本霊異記』を読む 伊藤由希子 ISBN:4831513695
△神道の成立 高取正男 平凡社ライブラリー ISBN:4582760058
△買い物の日本史 本郷恵子 角川ソフィア文庫 ISBN:4044092079
△日本の民俗宗 宮家準 講談社学術文庫 ISBN:4061591525
○贈与の歴史学 儀礼と経済のあいだ 桜井英治 中公新書 ISBN:4121021398
○史実 中世仏教 第1巻―今にいたる寺院と葬送の実像 井原今朝男 ISBN:4904139496
○史実 中世仏教 第2巻 葬送物忌と寺院金融・神仏抗争の実像 井原今朝男 ISBN:4904139658

●葬式仏教の誕生−中世の仏教革命 松尾剛次 平凡社新書 ISBN10:4582856004
●百姓の力 江戸時代から見える日本 渡辺尚志 角川ソフィア文庫 ISBN:4044000034
△近江商人の理念 近江商人家訓撰集 小倉榮一郎 ASIN:B00MTUI01U
○葬式は、要らない 島田裕巳 幻冬舎新書  ISBN:4344981588

△「世間体」の構造 社会心理史への試み 井上忠司 講談社学術文庫 ISBN:406159852X
△近代化と世間 私が見たヨーロッパと日本 阿部謹也 朝日文庫 ISBN: 4022618116

○贈与論 マルセル モース  ちくま学芸文庫 ISBN:4480091998
△経済の文明史 カール ポランニー ちくま学芸文庫  ISBN:4480087591
○ポランニー・コレクション 経済と自由:文明の転換 カール ポランニー ちくま学芸文庫  ISBN:4480096663
△カール・ポランニーの経済学入門: ポスト新自由主義時代の思想 若森みどり 平凡社新書  ISBN:4582857841
0003第三の波平 ◆kpxxLE2Sh. 2016/03/11(金) 21:45:37.76
■なぜ日本の武士は中国の権力者より清らかだったのか

武士というタレント

武士を理解する重要な一つが、その人口に占める割合からもわかるように、彼らがいまで言う「芸能人」のような存在だったということだ。
すなわち注目を浴びる特別な存在。だから彼らの不思議な行為は基本にパフォーマティブに理解しないといけない。
特に戦の時代が終わった江戸時代には、いつも武士として見られていることを想定しているということだ。

だから彼らは世間の反応に敏感である。赤穂浪士は事件後すぐに芝居になり人気を博したが、
赤穂浪士自体が一つのパフォーマンスであったということ。
討ち入りの前から有名であり、世間では討ち入りが期待されていた。

そして特に江戸時代に「世間」が武士に求められた「役柄」は、庶民のために率先してみかえりなく勤める、
また勤める姿を庶民に魅せる指導者像である。
ここに儒教の影響が見える。武士を頂点とする身分制度は仏教からは否定される。
仏教では生きとし生けるものは等しくそこに互いへの慈しみが生まれる。身分制度は儒教の影響が大きい。
0004第三の波平 ◆kpxxLE2Sh. 2016/03/11(金) 21:46:53.29
孔子がもとめた仁政型支配分

江戸時代に使われた社会を表す言葉で「世間」以外に「天下」がある。世間の起源は仏教用語だが、天下の起源は儒教である。
天下とは、神としての「天」がありその下に社会がある。そして天下は徳によって統治される。徳の基本は子の親への「孝」である。
「孝」を手本とする仁をヒエラルキー内の関係に展開することで社会の秩序を維持される。
特に権力者は庶民を徳へ導くために率先した徳の実行者であることが求められる。
それを「仁政」という。そして天下を収める者は、仁政を実行することで、天に選ばれた者である。
周による殷政権の打倒以来、この徳思想が中国の権力者の正当性を担保していく。

農業社会では縦社会は必要不可欠と言えるだろう。農業社会を統治するために重要な交換様式は、再配分である。
農民がそれぞれ自給自足し、権力者が農民から税を徴収して国を運営する。
現代でも税による再配分はあるが、現代のように市場による全体調整機能が弱い農業社会では、再配分による統治は必要不可欠である。
そして権力者が中央に集められた富を独占するのはいたしかたないといえる。その座を狙って絶えず闘争が起きたわけだ。

孔子が儒教で求めたのは、再配分によって集まった富を権力者が不当に独占しないこと。
さらには独占以上に権力者は自らが民へ奉仕すること。
富、権力を独占する権力者への「清らかさ」である。権力者が率先して清らかであることで、
再配分システムそのものが「清らかに」なり、人々が幸福な社会が運営される。これは「仁政型再配分」といえる。
0005第三の波平 ◆kpxxLE2Sh. 2016/03/11(金) 21:47:38.56
仁と慈悲、天下と世間

中国では、儒教は孔子の死後、漢代で国教になり、その後、清代まで国家運営の理想であり続けた。
しかし実際に、日本の武士以上に、仁政型再配分を実行した権力者がいただろうか。
武士が重視したのは「清らかさ」であり、その精神性は儒教的仁であるよりも、仏教の慈悲だろう。
慈悲とは自らを滅して見返りを求めずに他者へ贈与することである。
武士においては儒教的な仁と仏教的な慈悲は区別なく用いられたが、仁が仁政型再配分にひも付くのに対して、
慈悲は武士に限らず個人的な修養であり、「世間」という倫理にひも付いていた。

ここに中国の権力者と日本の武士の違いがある。中国の権力者が目指した「天下」の仁政においては、
はじめて仁政により権力の正当性を主張した周代から、
多くは諸国の権力者層に対しての自らの正当性を主張することを重視した。

しかし日本の武士において、天下は庶民の倫理を支える世間とその差がない。それは慈悲によって繋がっている。
そして武士はその正当性を天下、それはまた世間において主張する必要があった。
そして実際に、世界史的にも画期的に、仁政再配分システムを実行したのだ。
0006第三の波平 ◆kpxxLE2Sh. 2016/03/11(金) 21:48:04.33
>>
まず慈悲が万事の根本であると知れ。慈悲より出た正直がまことの正直ぞ、また慈悲なき正直は薄情といって不正直ぞ。
また慈悲より出た智慧がまことの智慧ぞ、慈悲なき智慧は邪な智慧である。中国ではこの大宝を智仁勇の三徳という。

忘れても道理や人の道に反したことを行なってはならぬ。およそ悪逆(道に背いた悪事)は私欲より生ずるぞ。
天下の乱はまた思い上がりより生ずるぞ。人民の安堵(あんど)は各人が家の職業を勤めることにある。
天下の平和と政治の永続は上に立つ人の慈悲にかかっている。
慈悲とは仁の道である。思い上がりを断って慈悲を万事の根本と定めて天下を治めるようにと申さねばならぬ。

東照宮御遺訓 徳川家康
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0007第三の波平 ◆kpxxLE2Sh. 2016/03/14(月) 14:55:29.96
武士にとっての慈悲とはなにか?
0008第三の波平 ◆kpxxLE2Sh. 2016/03/14(月) 14:57:48.83
ハレ担当の神道と、穢れ担当の仏教の棲み分け
江戸時代に作られた、神社とお寺がある村というパッケージ
0009日本@名無史さん2016/03/18(金) 01:06:24.87
             

             衝撃の真実

             日本の構造



                  波平

つのがらいクリ       テノバンミックンク         キンタマクッサーラ長老
             豊田  /\  創価学会  産経新聞 杜玖椀晶子    マラを4日毎にしか洗わない純一
          電通   /∧_,∧\   統一教会 ハンニバル擁護論者 サラ金
         総連  / <*`∀´>  \  経団連 天下り官僚
            / 自民党&公明  \  
             ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    
            ___日本人奴隷___ 
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0010第三の波平 ◆kpxxLE2Sh. 2016/03/21(月) 01:10:49.90
■穢れへの恐怖が日本人の無償贈与の美学を成熟させた

放射能汚染のような穢れへの恐怖

最近、放射能汚染と対比されるように、日本には太古より穢れへの恐怖があります。
貴族などは別にして、庶民では死体は特段、弔うことなく、風葬で捨てられていました。
死体は最大の穢れであり、穢れは伝染するものだからです。
いまでもお葬式から返ったら、家に入る前に塩を振りますよ。穢れを清めて、伝染しない
0011第三の波平 ◆kpxxLE2Sh. 2016/03/21(月) 01:11:59.09
慈悲が穢れを浄める

それを改革したのが仏教です。葬式仏教という葬儀革命を起こしたのです。日本人に取って仏教に求めたものは、穢れに対抗できる清らかさなのです。
これで庶民でも死体を弔うことができるようになりました。それが「清浄の戒は汚染なし」です。仏教は清い故に穢れに汚染されない。
仏教ののみが葬儀を可能にする。現代でも、死体を仏様といいますが、死体の穢れが浄化されることで、仏様になるわけです。
「死体穢れ観」から「死体往生者観」への転換です。

その仏教の清らかさの源泉が慈悲です。慈悲により人は、場は、清らかになる。すなわち慈悲は日本人の世界を変えたわけです。
穢れに怯える日常から解放される。たった百年で、数万の寺が作られ、日本人は全員仏教徒になったことに、この革命の衝撃がわかるでしょう。
0012第三の波平 ◆kpxxLE2Sh. 2016/03/21(月) 01:14:00.12
穢れへの恐怖が無償贈与の美学を成熟させた

ここに日本人に特有な無償贈与美学の成熟があります。いかなる時も、自らの死に対しても、相手に配慮することを忘れない。
これは単に日本人が高等な民族とかではなく、日本人の太古からの穢れへのトラウマ、穢れ伝染病を浄化する死活問題だったわけです。

もしこの清さを怠るものがいれば、穢れが発生し、伝染していく。これは個人の問題ではなく、「世間」の問題です。世間が穢されて崩壊する。
奈良平安時代のように、遷都が繰り返される。特に武士はそもそもが殺しあう存在、穢れに近い存在であり、そこ清らかさは病的なまでに求められのではないでしょうか。


無償贈与の美学

1)名誉を守る(名を惜しむ) ←世界的に集団では一般的。ポトラッチ
2)死を捧げる        ←世界的な美談の領域。儒教(忠義)
3)相手に負債を与えないよう配慮する ←日本人の美学の領域。世間の倫理。仏教(空、慈悲)
4)ただ与える        ←神の領域。仏の大慈悲
0013第三の波平 ◆kpxxLE2Sh. 2016/03/21(月) 01:17:08.60
慈悲
0014第三の波平 ◆kpxxLE2Sh. 2016/04/05(火) 08:34:12.24
保管
0015第三の波平 ◆kpxxLE2Sh. 2016/04/05(火) 08:36:32.92
●日本仏教史―思想史としてのアプローチ 末木文美士 新潮文庫 ISBN:4101489114
●人口から読む日本の歴史 鬼頭宏 講談社学術文庫 ASIN:B016O8V0HS
△日本文学史序説〈上〉加藤周一 ちくま学芸文庫 ISBN:4480084878
○神と仏の古代史 上田正昭 ISBN:4642080295
△日本霊異記 原田敏明 平凡社ライブラリー ISBN:4582763197
○仏と天皇と「日本国」――『日本霊異記』を読む 伊藤由希子 ISBN:4831513695
△神道の成立 高取正男 平凡社ライブラリー ISBN:4582760058
△買い物の日本史 本郷恵子 角川ソフィア文庫 ISBN:4044092079
△日本の民俗宗 宮家準 講談社学術文庫 ISBN:4061591525
○贈与の歴史学 儀礼と経済のあいだ 桜井英治 中公新書 ISBN:4121021398
●史実 中世仏教 第1巻―今にいたる寺院と葬送の実像 井原今朝男 ISBN:4904139496
○史実 中世仏教 第2巻 葬送物忌と寺院金融・神仏抗争の実像 井原今朝男 ISBN:4904139658
○往生要集を読む 中村元 講談社学術文庫 ISBN:4062921979
△近江商人の理念 近江商人家訓撰集 小倉榮一郎 ASIN:B00MTUI01U
●葬儀と日本人: 位牌の比較宗教史 菊地章太 ちくま新書 ISBN:4480066179
●葬式仏教の誕生−中世の仏教革命 松尾剛次 平凡社新書 ISBN10:4582856004
●百姓の力 江戸時代から見える日本 渡辺尚志 角川ソフィア文庫 ISBN:4044000034
●武士と世間 なぜ死に急ぐのか 山本博文 中公新書 ASIN:B00LMB0A5Q
▲義理と人情 - 日本的心情の一考察 源了圓 中公文庫 ISBN:4122058112

△「世間体」の構造 社会心理史への試み 井上忠司 講談社学術文庫 ISBN:406159852X
△近代化と世間 私が見たヨーロッパと日本 阿部謹也 朝日文庫 ISBN: 4022618116
△「世間」とは何か 阿部謹也 講談社現代新書 ASIN:B00HCB80OI
●贈与論 マルセル モース  ちくま学芸文庫 ISBN:4480091998
▲カール・ポランニーの経済学入門: ポスト新自由主義時代の思想 若森みどり 平凡社新書  ISBN:4582857841
△贈与の謎 モーリス ゴドリエ ISBN:4588099833
△経済の文明史 カール ポランニー ちくま学芸文庫  ISBN:448008759
△人生を危険にさらせ!  須藤凜々花   ISBN:4344029062
0016日本@名無史さん2016/08/02(火) 08:59:01.83
てす
0017日本@名無史さん2018/01/30(火) 17:41:05.44
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0018日本@名無史さん2018/07/12(木) 16:50:36.65
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