我妻は有能だったのか?
我妻くらいまでの法律書は読んでて面白いという感じがある。
戦後の東大法学は根拠のない「きめつけ」と「空気よめよ」の
世界だから読んでて腹が立つ。あんなものは学問ではない。 我妻さんのお弟子だった川井健教授の民法概論がある。このシリーズを支持してよい。 我妻はダットサンを通読した。
民法講義は総則だけ全部読んだ。あとは調査に使っている。
ただ、私は我妻にさほど興味を覚えない。
憲法でも民法でも刑法でも、絶対通説に猛然と反旗を翻し、
学界史上、一つの金字塔を打ち立てた少数有力説の学説本の
通読が最高に面白い。 一つの論点で少数説を採る、なんてことは馬鹿でも出来る。
少数説で基本書を書くことが出来るか、だよな。 帝国文学みたいなポルノ描写のような帝国憲法にもあるさ。