【いろは歌】菅原道真がつくった説をおしていきたい
内容的には、確かにそれまで隆盛を極めていたのに流されていく、という人の歌にきこえる。
でもわが身の繁栄を惜しむ飾り気のない歌を素直に歌うような寂しがりや(甘えた人)という印象は、菅原道真にはない。
いかに追い詰められても、最後の最後まで、「すばらしい美しい」と評価される歌しか歌わない自尊心の高い人間という印象がある。
いろは歌は、教養レベルはさして高くない人の歌ではないかな。 いや、教養レベルというより、感情をコントロールする自制心と歌い手としての自尊心だな。