これらは一歳が適齢だが数ヵ月で肉処理されるニクもある。
その現場も少し解説するとようやく自分で食事ができるようになった一部子ニクは別の畜舎に運ばれる。
そこでは筋肉がつくのを防ぐ為に足枷をつけられ、基本的に食う寝るだけとなる。
自由を奪われ、まだ教育やサプリによる改善が行えない為に個室での孤独や不自由を意識し騒いだり涙する子ばかり。
だが拘束上始末に困る糞尿を世話する人間に抱く感情は子を安堵させ、そしてそれらがいなくなる寂しさを与える
屠殺は寝ている間に行われる。情けではなく過剰なアドレナリン分泌を防ぐ為。

一見悪意がありそうだが、この昔を彷彿させる自然なストレスの繰り返しでこれが高級食材に分類される子ニク肉となる。
とある都市に面した商店街の食堂の看板メニューの子ニク丼(600円)にニク卵をつけた孤児丼は半日どころか昼前には完売する程だ。

もうひとつ彼らがタブンネではなくニクになった証が退化した触角にある。
ちなみに耳はそのままだが聴力は落ちている。
人間に管理され外敵に怯えず、安定した食事はタブンネから野生で生き残る為の機能を消した。
個別管理の空間や、一貫した人間の教育による他人の感情を伺う事の不要さ。
最初は奇形とされたが、はっきり言えば「余計な情報を遮断する」のにうってつけと交配を繰り返し現在に至る。
稀に触角付きもあるが生後すぐに切除される。