「国防改革2.0」は強い安保、北朝鮮核・ミサイル対応能力強化、強固な韓米同盟、国防改革、第4次産業革命時代にふさわしい防衛産業育成、将兵人権保障および服務条件改善などを主な内容としている。
文大統領と国防部が特に強調したのは「強い軍隊」だった。国防部は「軍を体だけが大きく動きが遅い恐竜から恐ろしいヒョウに変える」と報告した。文大統領は軍改革を注文しながら「強い軍隊が平和を呼ぶという議題を一時も忘れてはならない」と強調した。
当然であり正しい方向だ。平和も力があってこそ守れるというのは平凡な真理だ。さらに北朝鮮が挑発の強度を高めている重大な時期を迎えている。北朝鮮が26日に東海(トンヘ、日本名・日本海)に発射した短距離ミサイルは対南攻撃用だ。北朝鮮はペクリョン島・延坪島(ヨンピョンド)占領訓練もした。
国防部が当初、2023年までと計画していた「3軸体系」構築時期を3年以上操り上げることにしたのは、北朝鮮の核・ミサイル技術が急速に進展していることに対する緊急措置だ。
「3軸体系」とは、北朝鮮がミサイル発射の兆候を見せる場合に先制打撃するキルチェーン、韓国型ミサイル防衛網、北朝鮮の挑発に対する大量反撃報復をいう。
予算をどう確保するかがカギだ。国防部は国防予算増加率を従来の年4%から今後は8%水準に拡大する計画だ。国の安危がかかっているだけに与野党の前向きな姿勢が求められる。国防部も予算浪費要素がないか綿密に点検しなければいけない。
「韓国軍主導」の力を高めながらも韓米間の強固な防衛態勢を維持することは言うまでもない。
我々の選択は自明だ。北朝鮮が挑発すれば自滅するという点をはっきりと認識させるために圧倒的な国防力を備える必要がある。国防部の計画が支障なく推進され「有能な安保、強い国防」が実現することを期待する。
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