女性を中心にチーズ類が人気を集め、韓国の外食業界で“チーズ”という食材が新たに注目されはじめたころだった。

甘辛いタッカルビにモッツァレラチーズを絡めると、辛さが中和されて辛いものが苦手な人も食べやすくなる。それに加え、韓国料理を“チーズフォンデュ感覚で食べる”というアイデアが相乗効果を生み、流行に敏感な若い女性を中心に人気沸騰。

日本と同じく、ブログやSNSにチーズタッカルビの画像が相次いで投稿されたのはいうまでないだろう。

また、当時人気だったドラマ『ミセン-未生-』で「チーズタッカルビ」を食べるシーンがよく出ており、「ミセンに出たあのメニュー」として一気に知名度を上げた。

それから3年ほど経った今、「チーズタッカルビ」は韓国ですっかり定着している。

既存のタッカルビ専門店では“チーズタッカルビ”というメニューが定番になったし、チーズタッカルビ専門のチェーン店も登場。また、コンビニでは“チーズタッカルビ味”のおにぎりや海苔巻きを見つけるのも難しくない。

今やチーズタッカルビからヒントを得て豚リブや豚足、イカ、イイダコ料理にもチーズを絡めたメニューが登場しているほど。

いずれにせよ、「チーズタッカルビ」が日本でも人気を集めたのは、それなりの魅力があったからだろう。ブームはいつまで続くか、注目したい。

(文=S-KOREA編集部)