【ソウル聯合ニュース】北朝鮮で2期目の金正恩(キム・ジョンウン)体制が発足して以降、金正恩国務委員長(朝鮮労働党委員長)の軍関連の呼称が「朝鮮人民軍最高司令官」から「朝鮮民主主義人民共和国武力最高司令官」に変わり、関心を集めている。

金委員長は15日、祖父の故金日成(キム・イルソン)主席の生誕記念日「太陽節」に合わせ、金主席らの遺体が安置されている錦繍山太陽宮殿を参拝。朝鮮中央通信などの北朝鮮メディアはこれを報じる際、金正恩委員長について朝鮮労働党委員長、国務委員会委員長に加え「朝鮮民主主義人民共和国武力最高司令官」という呼称を使用し、「わが党と国家、軍隊の最高領導(指導)者」と称した。

北朝鮮は今月10日の朝鮮労働党中央委員会総会と11〜12日の最高人民会議(国会に相当)を経て2期目の金正恩体制を正式に発足させたが、それ以前は金委員長の軍でのポジションに関する呼称を「朝鮮人民軍最高司令官」としていた。呼称を変えた背景には、金委員長が北朝鮮の実質的な統治者であるだけでなく、対外的に「朝鮮民主主義人民共和国」を代表する最高指導者であることを強調する意図があるとみられる。

 また、北朝鮮は今回の最高人民会議で憲法を改正したと報じたが、その内容は公開せず、国務委員長の前に「全ての朝鮮人民の最高代表者であり、共和国の最高領導者」という呼称を付けるようになった。憲法改正を通じ、憲法上で最高人民会議常任委員長が持っていた国家の代表権限を国務委員長に移し、金委員長に法的にも「対外的な国家首班」の地位を与えた可能性がある。

https://m-jp.yna.co.kr/view/AJP20190416002500882?section=nk/index
聯合ニュース 2019.04.16 14:15

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北朝鮮の朝鮮中央テレビは15日、金委員長(中央)が錦繍山太陽宮殿を参拝したと報じた=(聯合ニュース)