[記者]この発言はムン大統領が来る10月、日王即位式に参加すれば韓・日関係回復の助けになるだろうとパク議員の予想の中で出てきた発言で、「天皇」と呼ぶのが本当に原則という意見が多かったです。
[アンカー]確認しましたか。どうなのですか?原則ですか?
[記者]はい、確認しましたが外交上では正しいと見られます。わが政府が公式に日王を呼ぶ時「天皇」と呼称してきました。5月9日、ムン大統領が就任2周年特集対談をする時「日本の新しい『天皇』の即位を契機に韓日関係がさらに発展したら良い」と話したことがあります。それに先立ち送った、徳仁日王即位の祝電にも『天皇』という用語を使いました。当時、外交部スポークスマンは「天皇が政府で使っている呼称」だと明らかにしました。
私たちが大統領記録物や過去メディア報道をずっと確認してみますと、政権と関係なしに歴代大統領は公式外交状況で『天皇』または『天皇陛下』という表現まで見ることができました。これを明らかにしたのはキム・デジュン政府の時です。1998年9月パク・チウォン当時の大統領府報道官が天皇は日本国内で一般的に使われる名称とし、そのまま呼ぶことが望ましいと公開的に明らかにしました。
[アンカー]政府が外交上、天皇呼称を原則に定めたことは正しいとしても、国民は事実、これまでそのように使ってこなかったではないですか。
[記者]1945年光復後に国内メディアが日王に対して使った呼称は多様です。天皇という表現も使いましたが、その他にも日王や倭王また倭皇、日本君主また「いわゆる天皇」のように多様に使われました。日本君主や「いわゆる天皇」などの表現は日帝強制占領期間をちょうど抜け出した時期であり、また実現しませんでしたが、当時、日王が戦犯裁判にかけられるという予想も出ていたので、ちょっと嘲弄方式で表現したと見ることもできます。
その後、数十年間は呼称に特に意味はなく、日本の表現通りで多くは天皇を使いました。そうするうちに1989年1月、ヒロヒト日王が息をひきとり国内で報道量が増えました。また、彼とともに天皇という呼称の代わりに日王をメディアが多く使い始めました。当時、日王がついに戦争責任を負わずに亡くなったという国内の評価が出てきて、天皇という表現の代わりに日王を積極的に使い始めたという分析があります。
(中略:学術文献などでは「天皇」使用)
[アンカー]事実は天皇と言うとどうしても過去に日本が起こした戦争の歴史そして今も反省しないアベ政権を思い浮かべます。
[記者]アベ政権そして執権自民党は今、平和憲法を変えようとしています。その中で今は国家の象徴レベルの天皇を憲法上の国家元首として明示しようしています。過去の敗戦後、象徴的な存在として残った天皇を再び国家元首に変えるのは、過去の軍国主義を復活することと違うのか、日本政権がそうしたいのではないか、という批判が出てきます。私たち国民が天皇という呼称を何の批判もなしに受け入れるのはずっと難しい状況です。
ソース:JTBCニュース(韓国語)[ファクトチェック] "私たちも日本天皇だと呼ぶのが原則"?確かめてみるから
http://news.jtbc.joins.com/article/article.aspx?news_id=NB11869119