0001荒波φ ★
2019/09/28(土) 10:09:09.24ID:CAP_USERhttp://chosonsinbo.com/jp/files/2019/09/4eb6de512eddea29564c6792f3b80bbf.png
「『高校無償化裁判』最高裁上告棄却に断固抗議し『幼保無償化制度』の差別なき適用を強く求める大阪緊急集会」が9月18日、東成区民センター(大阪市)で行われ、総聯大阪府本部の夫永旭委員長をはじめとする同胞、日本、南朝鮮の市民ら約600人が参加した。
集会ではまず、「幼保無償化を求める朝鮮幼稚園保護者連絡会」の宋恵淑代表が基調報告を行った。
宋代表は幼保無償化制度について解説したあと、制度から朝鮮幼稚園が除外されている問題について言及。
制度そのものが「矛盾に満ちている」と指摘し、認可外保育所が制度の対象となる一方で各種学校として自治体に認可を受けている朝鮮学校の幼稚班が除外されていることや、「ヘイトスピーチ溢れるこの社会の、自分の出自を肯定的に受け止め、自分らしく生きていくための礎を築く重要な幼児期を健やかにすごすためにどういう教育が必要なのかという視点が欠けている」と批判した。
その上で除外は「朝鮮学校への弾圧に他ならない。声を上げて行かなければならない」と強調した。
続いて大阪無償化裁判弁護団の金英哲弁護士が発言した。
金弁護士は、高校無償化法からの朝鮮学校の排除は、日本国憲法で保障されている教育を受ける権利、そして平等原則にも違反していることが明らかでありながら、それを無視し上告を棄却した最高裁の姿勢は「人権問題を取り扱うことを拒否し、行政の大きな権力に屈して、両親に従ったまともな判決を放棄した」ものだと批判した。
しかし「裁判闘争を通じて生まれたものは失望だけではなかった」と話し、大阪地裁での勝訴判決や、裁判の過程に同胞、日本市民、南朝鮮の間に生まれた連帯には大きな意義があったことを強調した。
続いて「幼保無償化を求める朝鮮幼稚園大阪保護者連絡会」(以下、「大阪保護者連絡会」)の李起守さんが、同日に行われた「大阪保護者連絡会」による大阪府・市への要請について報告。朝鮮幼稚園にも幼保無償化を適用するよう国に働きかけることを求めた要請の趣旨について説明し、「子どもたちの明るい未来を守るために、みんなの力で幼保無償化を必ず勝ち取ろう」と呼びかけた。
許玉汝さんによる「火曜日行動」に関する詩の朗読、大阪府議の山田けんた議員によるあいさつの後、大阪朝高の高級部生徒、大阪朝高オモニ会の高己蓮会長、中大阪初級保護者の金香喜さん、「無償化連絡会・大阪」の藤永壮共同代表らがそれぞれアピールを行った。
大阪朝高高級部3年の生徒は最高裁決定に対する憤りを示しながら、「(最高裁の上告棄却により)高校無償化からの排除が決まったが、私たちの闘いはまだ終わっていない」とした上で、幼保無償化問題にも言及。「今度は在日朝鮮人に生まれながらの差別を強要しようとしている。日本政府による民族教育差別を絶対に許さない。断固抗議し、声を上げ続ける」と力を込めた。
その後、集会参加者一堂による決議文が採択された。
決議文は最高裁による上告棄却への抗議と幼保無償化制度の差別なき適用を強く求める意志を示した上で、幼保無償化制度の差別なき適用のため、抗議はがき送付や電子署名に取り組むこと、「火曜日行動」に積極的に参加することなど、具体的な行動を取ることを提起した。
最後に「声よ集まれ歌となれ」を参加者らが合唱し、閉会した。
2019.09.27 (10:20)
http://chosonsinbo.com/jp/2019/09/khj-33/