【北京=三塚聖平】中国国営新華社通信は27日、中国政府が閉鎖を求めていた四川省成都市の米総領事館が同日午前10時(日本時間同11時)に閉鎖されたと報じた。米国がテキサス州ヒューストンの中国総領事館に閉鎖を求めたことへの対抗措置。新型コロナウイルスの流行後に米中対立が先鋭化しているが、報復の応酬で事態がエスカレートしている。

 新華社によると、閉鎖後に中国側の主管部門が正門から入り、接収管理を行った。

 中国外務省は、同総領事館の業務と活動を停止するよう米側に通知したと24日に発表していた。米国は21日にヒューストンの中国総領事館を閉鎖するよう中国側に通告し、24日に閉鎖されている。

 成都は中国内陸部の主要都市で、米総領事館は1985年に開設された。同総領事館のウェブサイトによると、四川省、雲南省、貴州省、チベット自治区、重慶市を受け持っており、現在は現地採用の150人を含む200人が勤務している。

ソース
産経新聞 2020.7.27 12:32
https://www.sankei.com/world/news/200727/wor2007270008-n1.html