>>793
本来の六韜ではこれだな

六韜 武韜の巻 文伐篇

文王問大公曰、文伐之法奈何。大公曰、凡文伐有十二節。
(略)
五曰、厳其忠臣、而薄其賂、稽留其使、勿聞其事。亟為置代、
遺以誠事、親而信之、其君将復合之。苟能厳之、国乃可謀。
(略)

文王、大公に問うて曰く、「文伐の法は奈何(いかん)」
大公曰く、「凡(およ)そ文伐に十二節有り」
(略)
五に曰く、その忠臣を厳(げん)にして、その賂(まいな)いを薄くし、
その使いを稽留して、その事を聴くなかれ。
亟(すみや)かに代わりを置くことをなさしめ、遺(おく)るに誠事(せいじ)を
もってし、親しみてこれを信ぜば、その君まさにまたこれに合わんとす。
苟(いやしく)もよくこれを厳(げん)にせば、国すなわち謀るべし。
(略)

文王がたずねた。「武力を使わないで目的を達するには、どうすればよいか。」
太公望が答えた。「それには、次の十二の方法が考えられます。」
(略)
第五は、相手国の忠臣を厚遇し、君主への贈り物は減らすことです。
さらに忠臣が使者としてやってきたら、宿舎にとめおいたまま、引見しないことです。
相手が埒があかずと見て新しい使者を送り込んで来たら、こちらのほうを丁重に遇し、
誠意をもって対応します。
さすれば、相手国の君主は前の使者を疑い、あとの使者を信用するでしょう。
こんな策を実行すれば、相手の結束にクサビを打ち込むことができます。
(略)

〜(新装版)[全訳「武経七書」]B 六韜三略 守屋洋 守屋淳 プレジデント社〜 
より一部を抜粋