フィリピン国防省は9日、首都マニラで5日に開かれた中国からの武器弾薬の譲渡式典で、誤って台湾の国防部(国防省)のロゴを壇上に掲げていたと発表した。担当者が中国と台湾の違いをよく理解していなかった可能性が指摘されている。

中国側には既に謝罪し、在フィリピン中国大使館から不注意をたしなめられたという。フィリピン国防省は「故意でなくミスだった。この不幸な出来事が友好的な両国関係に水を差さないよう望む」と平謝りだ。

同省によると、ロゴはロレンザーナ国防相や中国の趙鑑華駐フィリピン大使がいたひな壇の上のパネルに印刷されていた。途中で省職員が気づいたが、式典はそのまま続行したという。

中国はフィリピン側にライフル銃約3千丁、銃弾約300万発などを提供した。(共同)

http://www.sankei.com/world/news/171009/wor1710090028-n1.html
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