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ついに「霊的」と言い出した柄谷行人
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0002考える名無しさん垢版2018/05/30(水) 23:22:38.470
内省と遡行
0003考える名無しさん垢版2018/06/13(水) 22:28:57.180
交換様式Dはカリスマによる開示、と言った頃から、そういう傾向はあったよ。
0004考える名無しさん垢版2018/06/13(水) 22:49:28.030
柄谷 占星術というと、ぼくの家にセミプロがいましてね、(笑)しょっちゅうそれについて考えさせられてるんだけども。
ー『フェティシズムについて』(1978年)

「セミプロ」とはもちろん彼の妻だった冥王まさ子*9のことである。
1975年9月から1977年1月までの約1年と半年あまりの間、柄谷はイェール大学東アジア学科から客員教授として招聘され、
同地で日本文学を教えるために、妻子を連れてアメリカ東海岸の都市ニューヘイブンに滞在していた。

ちょうどその頃、アメリカでは、一神教という大きな物語が崩壊してポストモダンへと突入し、
空位となった神の座を埋め合わせるように占星術という第二の「神話」が大流行していた。
0005考える名無しさん垢版2018/06/13(水) 22:50:08.250
入信のきっかけは普通に生きていれば誰が出くわしてもおかしくないようなホンのささやかな偶然の一致を半ば「本気に受けとるところからはじまった」。

私が占星術に興味をもったのは、イェール大学のシェークスピア学者で、私と同年且つ誕生日が四日だけちがう男と親密になってからである。―『批評とポスト・モダン』(1985年
0006考える名無しさん垢版2018/06/13(水) 22:50:56.460
その男は「ユダヤ人だったが、ユダヤ人やアメリカ人などといった差異を忘れてしまうほど」柄谷と似ていた。
気質や性癖だけでなく、たとえば、「結婚した年月と妻の年齢まで同じ」だったのである。
彼は数におけるこの一致の「不思議さに打たれるほかなかった」。

それからというもの、彼は当時アメリカで流行していた「出生の時刻と場所」から運勢を占う占星術に憑かれたように熱中し、
同じ頃、やはり占星術に興味をもった妻のまさ子もまた占星術のコースに通い始めるようになる。
柄谷が占星術のことを真剣に考えるようになったのはソレカラである。
0007考える名無しさん垢版2018/06/13(水) 22:51:48.940
アメリカから帰国した直後の占星術に対する柄谷の打ち込み方はハンパなものではなかった。
プロの占い師かと見紛うほどに素人離れしたその知識は、
「月刊の女性誌を出そうとする編集者から占いの欄を担当して欲しいという」依頼の電話があったほどである。
実際、アメリカから帰国して間もない1978年の一時期、柄谷行人という名のこの占い師は「人に会うたびに占星術のことをしゃべっていた」。
0008考える名無しさん垢版2018/06/13(水) 22:52:40.650
柄谷 〔…〕たとえば岸田さんと江藤淳は同じ生年月日でしょ。

岸田 そうですか。(笑)

柄谷 たぶん生まれた時間がちがうし、場所もずれていますけどね。
占星術でこの二人をみるということは、実はこの二人の共通性をとりだすことにほかならないのです。
たとえば、義母の問題、日米関係への固執とか、子供がないとか、誰も共通していると思わない人に、このような共通性が占星術でははっきり出ているのです。
それはメタフォリカルな同一性を把握することだと言えます。心理学だって同じでしょう。性格だってそうでしょう。

岸田 そうですね。
0009考える名無しさん垢版2018/06/13(水) 22:53:03.480
ところで、柄谷が「人に会うたびに占星術のことをしゃべっていた」という1978年は、
商品=物の価値形態論を扱った『マルクスその可能性の中心』が刊行された年でもある。
0010考える名無しさん垢版2018/06/14(木) 12:33:31.470
柄谷行人は左翼だが、唯物論ではない
0011考える名無しさん垢版2018/06/14(木) 20:50:34.460
占星術にドップリと浸かる日々を送りながら、一方では「マルクスその可能性の中心」を書いていた
0012考える名無しさん垢版2018/06/15(金) 08:18:38.520
【リーダーの栞】コパ・コーポレーション 吉村泰助社長
2018/05/22(火)05:45
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実演販売士たちを組織化して全国へ派遣するだけでなく、商品の開発なども手掛けるコパ・コーポレーションの吉村泰輔社長が登場します。
自らもプロの実演販売士だった社長が、業界の先行きに不安を感じ、辞めようか迷っていたときに出会った書籍が、思想家で文芸評論家の柄谷行人氏による「探求」です。
「実演販売こそが商売の王道」と自信を深め、会社の設立に至った一冊。吉村社長の価値観を変えてくれた「革命の書」の教えとは?
0013考える名無しさん垢版2018/06/18(月) 02:37:11.390
柄谷のいう「霊的な力」というのはかなり雑多な概念で
マルクスの『資本論』のフェティシズムやらモースの『贈与論』のハウやら宗教学やら精神分析やらの所見をとりまとめて「霊的な力」と呼んでるわけだからな
そのあたりに関心があるなら、最近の仕事を読むのがおすすめ

そういうのに関係なく、普通におすすめなのは『日本近代文学の起源(原本)』あたり
0014考える名無しさん垢版2018/06/18(月) 08:08:56.360
まあ、英語でいう“spiritual”は、日本語でいう「霊的」ほど、日常から遊離した言葉ではないからな
0015考える名無しさん垢版2018/07/08(日) 21:24:10.790
「思考のパラドックス」という対談集に中沢新一との対談で「霊界と何たら」という題の
ものがあったし
「差異としての場所」所収の小林秀雄論もユングその他の神秘主義への言及もあった。

前からそういう傾向はあった。
0016考える名無しさん垢版2018/10/02(火) 23:12:31.910
>柄谷 たとえば岸田さんと江藤淳は同じ生年月日でしょ。
>岸田 そうですか。(笑)

>柄谷 たぶん生まれた時間がちがうし、場所もずれていますけどね。
>占星術でこの二人をみるということは、実はこの二人の共通性をとりだすことにほかならないのです。  

これ、30年以上前から気になってたw
てっきりユング屋さんの占い研究(アメリカのロック世代はかなり影響されてる)
に手を染めてたのかと思ったら、『批評空間』では
「マルクスとフロイトを避けて物を考えてはいけない!!」と高らかにタンカを切った


だが、「フロイト屋さんの一生懸命なユング批判(笑)」ではユング的堕落を克服することはできない
0017考える名無しさん垢版2018/10/03(水) 20:07:24.270
文系脳ここに極まれり
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