バンドン会議・平和十原則とは何だったのか
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1955年4月18日開催
バンドン十原則
(1)基本的人権と国連憲章の尊重
(2)国家主権、領土保全の尊重
(3)人種、諸国民の平等
(4)内政不干渉
(5)国連憲章に従い諸国民が個別的、集団的に自国を防衛する権利の尊重
(6)集団的防衛機構を大国の特定の利益に用いず、他国に圧力をかけない
(7)領土保全、政治的独立への侵略、脅迫、力の行使をしない
(8)国際紛争は国連憲章に従い、関係国が選択する平和的手段で解決
(9)共通の利益と協力の増進
(10)正義と国際的義務の尊重 一番の議論点は「内政不干渉」だろうね。
独裁政権が反対派弾圧してることへの外国からの批判を拒否する口実が「内政不干渉」 民主フランスを旗印に、積極的に国外侵攻路線をひた走ったのが、
ナポレオンだろ。
民主主義の世界的浸透を支持する立場の侵略路線だ。
ナポレオンに侵攻された国々では、民族意識が強まり、
「民族自決の原則」ができた。
なお、国家を持たない民族は、この民族国家の世界では、
非常に厳しい状態に置かれることが多く、一民族一国家として、
独立を宣言、小さい民族国家が多数成立することになる。
オーストリア・ハンガリー帝国、オスマン帝国、大清帝国などの
民族に「一定の寛容下の共存状態」があった、複合民族国家は、
第一次大戦頃までに解体された。
旧ユーゴスラビアや、今のロシアや中国のような、
今なお他民族を多く抱え込んでいる国家は、民族主義に代わる理念がなければ、
立ちいかない。
さもなくば、内戦や多数民族が少数民族を抑圧するだけの国家になる。
また、民主主義との整合性も問題になる。
民主主義は、多数派形成による専制なので、民主化したとしても、
民主主義が多数民族のポピュリズムに陥るならば、
多数派による少数民族抑圧が行われる。
場合によっては、専制独裁政治の方が少数民族にとってマシな場合すらある。
ビルマの民政移管後のロヒンギャ難民などの例があるし。 バンドン会議の主役だった中国が今このバンドン原則をどんどん壊している >>2
西欧列強は「文明化」「保護」を目的に非欧州の植民地化を進めた
そのような内政干渉による再支配を許さないという意志である だが今、香港事態に対して各国が懸念を示しているのを拒否する理由が「内政不干渉」 >>6
懸念を表明してるのは結局は西欧先進国であり、それ以外の大多数の国は無視している ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています