奴隷貿易の拠点であったセネガル・ゴレ島、支援を行うトルコに感謝 2018年2月19日
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セネガルの首都ダカール付近にあり、いたる所に欧州の植民地主義の跡を残すゴレ島で、
トルコ人は欧米人とは逆に慈悲深いとして知られている。

ゴレ島で博物館として使用されている「奴隷の家」の当局者アリウヌ・バダラ・カブ氏は、
ゴレ島は欧州人によって西アフリカの奴隷貿易の最も戦略的な移送拠点として
使用されていたと語った。

アフリカのさまざまな地域からゴレ島に連れて来られた者たちが奴隷の家として知られる
刑務所のような建物に閉じ込められていたと明かしたカブ氏は、植民地時代のゴレ島には
28の奴隷の家が存在したと述べた。

カブ氏は、新たに発見されたアメリカの建国のためにアフリカ人が奴隷として連れ去られた
と述べ、

「欧米人がセネガルから奴隷を連れて行ったのに対し、トルコ人は建設と支援のため
セネガルにやって来た」と述べた。

観光ガイドであるイサ・カマラ氏も20年以上ガイドをしているが、島への訪問者の中で
トルコ人だけが支援のためにやって来たと説明した。

カマラ氏は、支援が2つの同胞国民の間で行われたことを指摘し、

「アフリカへの支援のために奨励を行ったレジェプ・ターイプ・エルドアン大統領とトルコ国民に
感謝する。エルドアン大統領のこの奨励は、イスラム諸国の首脳たちに手本となった」と述べた。

みやげ物を販売するボジェ・ファティマ氏は、トルコからゴレ島に行われた支援に関して
満足していると述べ、次のように述べた。

「トルコ人は、我々を奴隷または貧乏人として見たためではなく、ムスリムの兄弟愛のために
支援を行っている。欧州人が何かをくれると不安になる、お返しとして一体何を要求されるかと。
しかし、トルコの同胞たちは別格であり、彼らの寄付は辞退していない」

ポルトガル人が16世紀に奴隷貿易を始めたゴレ島は、何世紀もの間アフリカ最大の
奴隷貿易拠点の1つとして使用されていた。

ポルトガル、オランダ、イギリス、フランスの殖民大国は、アフリカのさまざまな地域から
ゴレ島に連れて来た2000万人をアメリカや欧州に奴隷とした売った。

島民に行っている支援により植民地主義の跡を忘れさせようとしているトルコは、宗教財団と
市民社会組織を介して配給した食料物資と犠牲祭の肉により注目を集めている。

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