羽田・滑走路
薬液注入管の全231本、計画位置に達せず

http://mainichi.jp/articles/20160507/k00/00e/040/179000c

東亜建設工業が羽田空港C滑走路の地盤改良工事でデータを改ざんしていた問題で、
地中に薬液を注入する管計231本の全てが計画通りの位置に達していなかったことが
7日、国土交通省関東地方整備局への取材で分かった。
正しく注入管が設置できず、十分な量が送り込めなかったとみられる。

 整備局によると、注入管を通すために掘削した231カ所全てで、
穴の長さや深さが計画書と異なっていた。掘削作業後に薬液を流す作業に移行したが、
当初計画していた薬液約1251万リットルのうち、約5.4%に当たる68万リットル弱しか流し込めなかった。

 同社はいずれの作業もデータや機器のモニター表示を偽装し、計画通りに施工したと同省に報告していた。
国交省立ち会いの事後の品質調査でも、試料をすり替え、試験結果を偽装していた。