海外出張、上海が最多 高松空港利用の香川企業
民間調べ
2018年8月14日 1:49 [有料会員限定]

百十四銀行のシンクタンク、百十四経済研究所(高松市)は
高松空港国際線のビジネス利用状況について、香川県内の企業を
対象にした調査結果をまとめた。インバウンド(訪日外国人)が増える中、
逆方向となる四国からの海外出張の実態を把握するのが目的。
直行4路線のうち上海が41%と最も高く、新規就航の希望は
ベトナムがトップだった。

調査は3〜4月に実施し293社が回答した。「ビジネス目的での
海外出張がある」のは35%の104社。業種別には製造業(47%)だけでなく、
内需向けのイメージが強い建設や卸・小売りを含む非製造業(25%)でも進出している。

高松空港と結ぶソウル、上海、台北、香港の直行4路線の中では、
海外出張がある企業のうち製造業は上海、非製造業は台湾がそれぞれ5割を超えた。
他の空港利用は関西国際空港が際立つが、羽田、
成田両空港での乗り換えも少なくない。

また、高松空港への新規就航の希望は生産や調達面で魅力があるベトナムのほか、
タイ、シンガポール、フィリピン、インドネシアと続き、
東南アジアが上位を占めた。

同空港への要望では「駐車場の改善」「内外路線の充実」が続く。
霧などによる欠航を改善する「着陸装置の導入」や、
出張先での時間ロスを減らす「発着時間の改善」もあった。