使いません。

世界標準の考古学では渡来人のような長距離移動集団の故郷の特定に
形質や遺伝子を単独で使う事などありません。

使う材料は、その集団が生産していた土器と石器だけ。

生産していた土器と石器で立証できた場合だけ、それを補強するために
用いるだけです。

交流を通じて幾らでも導入なり搬入なりができてしまう入れ墨とか
墓のスタイルなどの風習風俗や、金属器や武器などの非生活文物なんかも
単独では使いません。

使う場合は形質や遺伝子と同じく、生産していた土器と石器で立証できた場合だけ。

そもそも遺伝子は常に増えたり減ったり消滅したりしているナマモノのはず。

今ない場所に数万年前も無かったとどうして言えるんでしょうか?

逆に今ある場所に数万年もあったとどうして言えるんでしょうか?

遺伝子や形質は土器や石器のように半永久的に不変なものではありません。

使わないと言うより、使えません。