「藤田嗣治「異邦人」の生涯」アマゾンのレビュー見ると、この説って藤田ファンはもちろんのこと、大衆受けがいいみたいなのよね。
三潴や会田もだけど、事情の知らない人間はすんなり騙されてるようなのでこれからも注意が必要ですね。

ちゃんと批判的な書評もあるが、全然支持されてない。
でも、戦争画の研究はそれなりにされているので、ちゃんとした歴史を伝えていけば大丈夫でしょう。
藤田の反戦画というトンデモ説は早く消えるようにしたいですね。
September 22, 2006 By sun
>さて,内容的には,悲惨な末路を描いた戦争殉教画敵な作品であるから,戦争協力画ではない,
>それを超えたといった見方には賛同できません。軍民ともに運命をともにし,最後の一人(一兵でなく)まで戦うという
>「一億総特攻」「玉砕戦」を主導するのに「戦争殉教」は適った理念でした。捕虜や生き残った民間人が合計1万5000名いた
>サイパン戦で,忠臣同胞も潔く玉砕したことを表現したのであれば,これはサイパン戦の悲劇の半分を描いたに過ぎません。
>捕虜となり生き残った多数の人々や玉砕を信じて,再び沖縄戦で集団死した人々のことも思うとやり切れません。
>現段階で描かれた戦争を十分分析するのと当時の状況は違いますが,現在のわれわれとしては賛同できないところも多いです。