札沼線見直し、JR北がバス転換促す 検討会議が初会合

JR札沼線の北海道医療大学―新十津川間の沿線4町長が16日に立ち上げた交通体系のあり方などを話し合う「札沼線沿線まちづくり検討会議」で、JR北海道の西野史尚副社長は「バスであれば今より本数や停留所を増やしてより便利にすることができる」と、
沿線自治体にバスに転換した場合の対応を説明した。

西野副社長は同社の経営状況から路線存続は厳しいとの考えを改めて示した上で、「通学や日ごろの地域の足としてもそうだが、観光振興もバスだともっと機動的にできる。夕張などでバスで周遊するプランを作っており、札沼線などにも広げたい」と語った。

一方で検討会の議長に就いた上坂隆一・月形町長は「札沼線の維持存続に変わりはない」との構えを崩さず、同路線のバス転換を目指すJR北との溝は依然として深い。

検討会で4町長は、鉄道運営や利用促進などの参考にするため、第三セクターのいすみ鉄道(千葉県大多喜町)を25日に視察することで合意した。
また2月上旬にも2回目の会議を開催することでも一致した。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25759950W8A110C1L41000/