興行収入が40億ならば、その約半分の20億は、
まだ「製作会社の利益」ではなく、配給会社が受け取る「配給収入」です。

この「配給収入」から「トップオフ」と呼ばれる
配給手数料やP&A費(宣伝費とプリント代)を配給会社が取った残りが
「製作会社の取り分」

下のページによると、東宝などは配給収入の30%を配給手数料として
取るらしいので、(それが本当なら)20億なら6億引かれて、残りは14億。

http://iiithurboiii.tumblr.com/post/339034057

P&A費を配給会社が立て替えていた場合は
(最近では、製作会社の方がP&A費も出すこともあるようですが)、
その14億からさらにP&A費分を取られますから、
最終的に製作会社に入る金額は、おそらく10億にも届かず、
この段階では完全に赤字です。

後は、DVD収入やテレビ放映料などの2次収入で
穴埋めして行くのですが、近年、DVD収入も減少傾向のようですし、
テレビ局も自社作品以外の映画をなかなか買わなくなって
来ているらしいので、2次収入も一昔前のようには
期待できなくなっているようで、とにかく映画は
映画館で当てなければいけないと言う気風が最近特に強まっているようです。