買収攻勢で負債12兆円 中国・海航集団が資産売却

6月末の負債総額は5年前の5倍近い7179億元(約12兆2千億円)。欧米メディアによると
年末までに償還となる社債は約6億ドル、18年の償還は約22億ドル。純利益は売上高の1%に満たない。
12月に入り、航空機のリース料金の支払いが遅れたとの報道も流れた。

夏以降、米銀大手バンク・オブ・アメリカが海航との取引を控える内部文書を作成したことが表面化。
米ゴールドマン・サックスは海航のグループ会社の上場計画への助言をとりやめた。

国際決済銀行(BIS)によると、中国の企業(金融機関を除く)の債務残高は
17年6月末時点で128兆元と10年前の5倍に膨張した。国内総生産(GDP)比も163.4%と、
バブル期の日本(140%前後)を上回る。当局の引き締めで海航などの経営が行き詰まれば、
金融システムにも影響がおよぶ。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24463310Z01C17A2EA5000/