――本作における監督のこだわりや意識した点がありましたら、教えてください。

福田:何だろうなぁ……。こだわりというと、この原作を料理するにあたって、「俺なりの解釈であるとか、俺なりの銀魂を!」っていうことが全然ないんですよ。

 〜中略〜

何を考えるかというと、「ファンであるこの大好きな銀魂をいかに忠実に再現するか」っていうことでしかないんですよ。

 だから、コスチュームひとつにしろ、キャラクターの造形にしろ、「この作品の面白さを何とかして実写で実現しよう」ってことを考える。それが大前提にあるんです。
大前提があった上で、ここまで入れ込んでしまったファンとして、「大ファンだけど、ここがこうだったら、もっといいな」っていうのがあったりするじゃないですか(笑)。

ーーありますね。

福田:原作で言うならば、「紅桜篇に、真選組がもうちょっと出てきたら楽しかったのになぁ」って、たぶんけっこう多くのファンが思っていると思うんですよ。僕も思った、だから入れたみたいな(笑)。そういうことですね。

 あくまで「銀魂が大好きだ」という観点に立って、ちょいちょい思ったことを入れていくという点で、こだわりと言っていいのかわからないんですけど、ファンのことを考えてやっていこうということを思いました。

――ファンのことを考えてやっていこうと思われたんですか?

福田:例えば、原作に平賀源外(ムロツヨシ)が出てきて、シャア(※1)が出てくることはないじゃないですか。
あそこでやりたかったのは、決してシャアやザク(※2)を出したいとかじゃなくて、僕は銀ちゃんに「ちょっと楽に勝てる方法ないかな?」っていうセリフを言わせたかった。


ソース

http://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1501168552