>>106
伏見の方の出会い橋でのイメージショットは、原作表紙のイラスト(福井の幸橋)を意識していると思います。
桜良は川の方を向いているけど、春樹は背を向けて本に没頭しているという感じのものです。

私が映画を観て凄いと思ったのは、博多中州の方の出会い橋(というか福岡側の河岸)で、
「大切な人の中で生きたい」という桜良の横顔を見て、春樹が桜良と同じように
川の方に向きなおすシーンです。それまでは、春樹は川に背を向けていて、桜良と
すれ違うような位置だったのですが、そこから同じ側を向くというのは、
お互いの気持ちが同調し合うような表現だったのではないかと感じてます。

こういう表現は、映画だからこそできるのかと思います。