現在隆盛を誇っているマーベル映画に対して、スコセッシやコッポラといった往年の名監督が
ある種の抵抗感を示すのは、彼らがキャリアを形成してきた、育ってきた時代背景や映画をと
りまく状況が大きく異なる以上、ある程度は無理からぬことだろう。。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン監督は、コッポラによる発
言に素早く反応し、巨匠監督からマーベル映画への理解が得られない現状にも一定の理解
を示している。ガン監督は、スコセッシの「テーマパーク映画」発言にもいち早くコメントを発表していた。

「僕たちの祖父の多くは、ギャング映画はすべて同じだと思っていたし、時には“浅ましい”と
も言ったものです。また曽祖父たちは、西部劇にも同じことを思ったでしょうし、ジョン・フォード、
サム・ペキンパー、セルジオ・レオーネの映画もすべて同じだと考えたでしょう。僕の大叔父
が、『スター・ウォーズ』に猛反対して、“こういうのは『2001年宇宙の旅』で観た、つまらないよ”
と言っていたのを覚えています。スーパーヒーローは、簡単に言えば、現代のギャングであり、
カウボーイであり、宇宙の冒険者たちなんです。ひどいスーパーヒーロー映画もあれば、
素晴らしい作品もあります。西部劇やギャング映画と同じです(それ以前に、映画である
以上はそうなのです)。たとえ天才であっても、誰もが正当に評価できるわけではありま
せん。そして、それで良いんです。」


大激怒するんじゃない