野球ドラゴン見ました。

うーん…きつかったです…
苦手な邦画の要素が結構揃っていました。

まず、オープニングの時生ナレーションで「これはまずいな…」となり、大量の説明的な台詞や常にギャーギャー喚くような会話の波状攻撃に、前半の時点で既にぐったり。
"下品でやかましいやり取り"="素晴らしき昭和の下町感"なのか?
とても白々しく感じた。

各家族のエピソードの中途半端さ。
冗長な割に効果の無いシーンの多さ。
「え…そこで流すの?」と思ってしまうような違和感のある音楽使い。
決して全てではないけど寒いギャグ、ユーモア(特にツッコミ台詞は映画だとかなり痛い)。

終盤、役所職員のコントみたいな悪役演技が酷すぎて思わず笑いそうに。
常に冷静で落ち着いた父さんがついに感情を爆発させるという重要かつグッと来るシーンになるはずなのに台無し。

エンディング、別れのシーンの寒さ(ここだけで評価を0.5下げた)。
せっかく忘れかけていた頃に復活する時生ナレーションにげんなり(言ってる内容もくらくらするほどキツい)。
百歩譲って桜は舞わせてもいいけど、わざわざ台詞でも言うのは明らかに過剰。

店のセット、過剰な演技、人の掃けかた等、随所に舞台っぽさが残っており、舞台ならまだすんなり飲み込めて楽しめたかもしれません。
ですが映画としてはかなりキツかったです。