犯罪者を甘やかす映画じゃないよ。
最初はそう見えなくもなかったけど、だんだん死刑囚のサイコパスが描かれた映画なのかなと思うようになった。
最後の方はかなり壮絶だったぞ。

ここからはネタバレになるから読みたくない奴は注意。



烏丸オバサンが言ってたハゲ看守は妄想の中の創作の人物。
善良そうな父親や気のいいヤクザは死刑を免れるために再審を狙って作り話をしていた。
大量虐殺をして自分は正しいと信じて何もかも悟りきってた風な若者は自分の死刑執行の時にビビりまくり。
ストーカーをして女とその家族を殺した男は謎の思考過程を経て、最後に「自分が殺した者を許して」晴れやかな気分になる。
文字が読めないホームレス爺さんが洗礼を受けようと思ったのは、自己正当化のためだったーー

教誨師・大杉漣はいったい自分はこれまで何のために何をやって来たのかと思い茫然と立ち尽くしておわり。