>>848憎しみ抱いてたのは親父だけでしょ
息子は親父の操り人形だっただけ

親父としたら貧しい出で腕っぷし一本で祖国の英雄に祭り上げられて、美人で地位もある嫁手に入れて我が世の春を謳歌していた
だったのがたった一回負けただけで嫁にも祖国にも見捨てられて、そこから這い上がるには息子を勝ち続けさせて英雄に育てるしか方法が解らなかった
そしてやっと得た復讐の機会まで二十数年もかかったんだから恨み骨髄にもなるだろう(八つ当たりみたいなもんなのは承知の上で)
そんな父親に育てられて純粋に信じて来た息子からしたら、自分と親父のためにどんな苦しみも乗り越えてきたのに、ちょっと活躍したらまわりからちやほやされて、自分達を捨てた母親まですり寄ってきて、
それに媚を売るような態度の父親にも腹を立てた

そんな息子に対して自分みたいな惨めな思いをさせたくないって気持ちで勝つことだけを目的に育てて来た親父が試合で打ちのめされて壊されていく息子の姿を見てタオルを投げる(昔ロッキーがアポロにしてやれなかったこと)のが良いんじゃないかと

ロッキーとアポロは闘う者、ボクサー同志、ボクシングを通しての男同志のつながりだったからタオルを投げられなかった
イワンとヴィクターは指導者と選手、ボクシングでのつながりだったのがヴィクターが壊されていく様を見て助けることを選んだ、親子の情のつながりを選んだ
だからラストでヴィクターはヨタヨタ走る親父と並んで走ることを選んだ
って俺は解釈してる