原作の塚越すみれの印象を抜粋。
「腰まである長い髪を橙色に染めた女で、顔はよく見えなかったが、龍の刺繍のスタジャンを着て、裾の広がったジーンズを履いていた。」
「肌がつるんとしている。そばかすがあり、化粧をしていない。煙草はマイルドセブン。」
「右の奥歯のほとんどが銀歯だ。舌の付け根が白っぽいのは、胃が荒れているからだろう。」
「アディダスのジャージを着ている。どぎつい黄緑色で、ずいぶんちいさいサイズだから、きっと古着だろう。
かなり悪趣味なレースつきラッパジーンズをはいて、続けざまに煙草を吸い、すみれさんは笑っている。」
「目が大きいからなんとなく美人に見えるけれど、けっして美人に分類されるタイプじゃない。全体的にアンバランスだ。
唇が分厚くていやらしいのに、鼻が細くて華奢な印象を与え、額が広くて顎が小さく尖っている。
化粧はしておらず、なのに唇だけ橙色に塗り、さらにグロスまでていねいに重ねてあるのもまたアンバランス。」
「爪にマニキュアのかすがこびりついている。長い髪の毛先は枝毛だらけ。そばかすも多すぎる。」
「あのがさつ女。あいつ全然気とか使わなくていいもんな。」(マモちゃん談)