1966年ル・マンのスタートシーン、マイルズがポールポジションの位置にいるが実際には2番手。
(ポールはダン・ガーニーの3号車でレースではリタイア)

フェラーリの1966年のワークスカーは330P3であるが、劇中走行しているのは翌年型の330P4(のレプリカ)

フェラーリ330P3
https://magazine.ferrari.com/ja/cars/2016/06/23/news/the_history_of_the_ferrari_330_p3-11798/
https://www.ferrari.com/en-EN/history/garage/1966/330-p3
330P4よりライトが垂れ目で、リアの形状がかなり異なる。

330P4のリア
https://ameblo.jp/ghostripon/image-11898642589-13012061557.html

スタート直後にフェラーリ275GTBがすっ飛んでクラッシュしているが、そんなアクシデントは記録にない。

劇中、マイルズはフェラーリのバンディーニとやり合うが、実際にはバンディーニの車はトラブル続きで、
3台のフェラーリの内、一番長く生き残ったものの(17時間目でリタイア)、全く上位に食い込めていなかった。

問題のゴールシーンだが、映画ではマイルズが先にチェッカーを受けたが、ほぼ同時にチェッカーを受けた場合はグリッドが後ろの車が上位ということでマクラーレン組優勝となっていたが、
実際にはマイルズがスピードを落とし過ぎてマクラーレンが抜いてしまい、マクラーレンが先にチェッカーを受けている。
真相はマイルズがマクラーレンを周回遅れと勘違いしていたらしい。
https://www.motoremotion.it/wp-content/uploads/2016/06/1966-24h-Le-Mans_600x.x79543.jpg
https://www.youtube.com/watch?v=AdpWTLB0Y4I
なお、実際にはフォード上層部は自分達のPR活動のための小細工でマイルズの優勝を台無しにしてしまったことで、レース後大慌てでレース主催者であるACOに2台同時優勝にできないかとかけあっている。
当然、そんな要望は受け入れられなかったが、その時のACOの説明が上述の「ほぼ同時にチェッカーを受けた場合はグリッドが後ろの車が上位」というもの。
しかしマクラーレンが先にチェッカーを受けているので、全く意味をなさない説明なんだけど。