音楽の理論は、天才たちが過去に使った音楽の方法論を体系的にまとめたものに過ぎず、それはルールじゃない。その体系に従ったら天才の真似(スタイル)ができるよーというもの。
そして、次世代の天才の音楽によって新たな理論がつけくわえられる。
ジャズのセッションの場合は、その場でどの理論体系をどの程度共有するかが(スタイルが)暗黙に決まって、その範囲でやりあったり、ときにはあえて逸脱させる。
そのさじ加減と、自分の思惑に共演者を音で従わせる天才がマイルス。とくに逸脱する場合は、相当の説得力が必要。