5月28日14時 尼崎アルカイックホール
関西二期会 マスカーニ:歌劇「イリス」

生のオペラは数えるほどしか行ったことがないけど、珍しいのが聴けるので行ってみた。
後ろから二列目の最安席だが、遠いものの舞台全体は見やすく、足元も広くていい席。
この日のイリスは声量があってよいとの評判、オオサカともどもよかったと思う。
(まあ遠い席でもあるし、そんなに凄い声で圧倒されるところまでは無かったが)
ただ、指揮者がもっとテンポを煽るところがあった方が、より歌いやすく劇的になったのではないか。
伸びやかなテンポは、冒頭と最後の壮大な合唱には効果的ではあった。

マスカーニの美しいメロディは堪能できたが、やはり話はどうもいけない。
なんだかヒロインが、純真無垢というよりは頭の足りない幼い女の子のようで、あまり気持ちが入ってはいかない。
そんな筋はほっといて歌だけ楽しめばいいのだろうが、どうも気になってしまう。
なおこのオペラにいつも出てくる(らしい)北斎の春画「蛸と海女」は映像で、
しかしセットの後ろに半分ほど見える程度なので、あまりどぎつくなくていい。

このアルカイックホール、何度か来ているが、阪神線以外から乗り継ぐと結構面倒で高い。
しかしホールの駐車場は最大900円、周辺には5〜600円の所もあるので、
多少の混雑を考えなければクルマの方がいいかなと思った。