11/5 ヴァレリー・ポリャンスキー指揮ロシア国立交響楽団(サントリーホール)
曲目=チャイコフスキー:交響曲第4番、第5番、第6番「悲愴」
めっぽう巧いオケ。3曲とも実演で聴いた中で一番良かった!

オケは旧・ソ連国立文化省交響楽団。弦の人数は15―11―9―8―7。 
2年前は3本立ての映画みたいな企画に思えスルーしたが、今回聴いてみることに。
スコアでf f f f f の箇所もf f f fに抑えた感じ。もとより「爆演」など期待していなかったが。
第4、最終楽章は疾駆するヒョウのよう。金管の鳴りっぷりはいいがやかましくはない。
第3楽章中間の木管の歌い方にロシア臭が濃かった。
第5は端正だがスケール豊かなハイティンク/コンセルトヘボウの名盤を生で聴くよう。
「悲愴」は旋律の歌わせ方がアバド/ウィーンフィルの録音に酷似。歌心に溢れたアバド盤に比べ、
ロシアのオケの演奏はなぜかゴツいものが多いだけに、意外だったが嬉しかった。
第2楽章でオーボエがおかしくなったのか、奏者がしきりに「シュッ、シュッ」と水抜き(?)
第3楽章でチェロの1人が弦を切ったが急いで張り替え、最後まで乗りきった。
13:03〜16:06(休憩2回)、S15000〜P8000円、客入りは1階が60、2階が65%。