>>328
そもそもこの人、びっくりするくらい調弦が低いのでは。
4:50からバラバラに弾いていたものは、レとソが低く、共鳴が発生していないのではくらい。
5:34からのは、最初のファに対してレが高く、次のソはレに対して低くて完全5度になっておらず、その後のミは
多分その低いソに対してもやや低く、次のファ・レのレが最初のレに対して低く、ミ・ドは全体に低いと思えばまあ
聞ける、というくらい。
6:07からの「スムーズに弾く」は、一番状態が良く、3・4指はおそらく当たっているが、ファとミが低く、
G線に対して純正なミに普段から寄っている人なのかなと思わされる。
6:47からのスラーのパターンは、6:07のに近いが、二回目のレを低く外してしまった。
6:57からの速いパターンは、最後のドが明らかに低い。
7:25からのは、高いミが低く、最後のドも低い。
速くしていくと、これらの誤差の傾向が様々な形で顔を出す。

で、多分この人、気をつけて練習した指の記憶で弾いているタイプの人じゃないかと思います。だから、この
セブシックの6度の練習をそのまま持ってきたと思われるパターンは、元のパターンに近い形が一番正確に弾けていて、
そうじゃなくなると実に色々と起きている、ということかな、と。

ただ、こんなふうに説明しながら弾くのは、かなり鉄壁の力量が要ります。他の楽器を教えたことがありますが、説明
モードから弾くモードにパッと切り替えて、模範を示すのはすごく大変で、ミスも出やすいです。もうちょっと当てて
欲しいとは思いますし、同じようなスタイルの棒読み先生より明らかに音程が危ないですが、通して弾いたら…どう
なんでしょうね。