ベートーヴェン最後の「大フーガ」は弦楽四重奏の方ですね。
モーツァルトはまだ18世紀の人でフーガの主題はバロックの香りが残っていますが、
ベートーヴェンの晩年はもう19世紀でロマン派が始まっていた時代。
バロックの名残を感じさせない主題を用いつつ
巨大かつ複雑な二重フーガを成立させた手腕はやはり別格かと。
あれは21世紀の我々が聞いてもなお「現代音楽」ですよ。