この間先生と話をしていて、
先生が理解できず不思議に思っていることをおっしゃいました。
「自分の出している音がいかにも素晴らしいもののように、頭の中で変換しているらしい。」と。
「録ったビデオを何度も見ては、楽しそうにあーだこーだ言っている。よっぽど自分
大好きなんだろうね。」
お身内のことをおっしゃっていたので本音だと思います。
本人は悦に入っているが、まわりに聞こえている音とのギャップが凄いことになって
いるとのこと。
私自身も肝に銘じなければいけない、とても重要なことだと思います。
自分の歩みとして、前よりは弾けるようになったら、それは自分にとっては喜ばしい
ことだけれど、客観的に見たら非常に低レベルであることを。ちょっと弾けるようになったら、ものすごくレベルアップしたような気になる。これは意外に盲点ではないでしょうか。
自分が出している音を客観的に判断することは、ほぼ不可能と思いますが、自分に聞
こえているどんな音が、先生から見てマシなのか、全くダメなのか、そのあたりがわ
かるようになれば、少しずつ上達していくのかもしれません。「しっかり音が出て
います」といわれたときの音を覚えておく。初心者はまずひょろひょろの音を何とか
しないといけないようです。