>>766
(4)は「アニー・フィッシャー盤」も「女がこの曲(無論3楽章の事である)を弾くとこうなるか」と感じさせてくれた点で貴重な音源ではある。

女のベートーヴェンとなれば
モニターGoldとその録音の相性が抜群(演奏者の呼吸音が絶えず聞こえ、至近距離で何度となく聴いたドルフィンは生音そのものだが
ピアノにはやや難があった)熱情はあたかも自宅のオーディオルームで私の為に弾いてくれている錯覚に陥るが如しの「小林愛実の熱情」はその棄てがたい1枚なのだ。

ピアノはモニターRed、弦はモニターGold、その認識を改めさせた1枚でもある。

そんな小林愛実の熱情も、ウェストミンスターロイヤルでは愚鈍な金盥、ドルフィンに至ってはまるで鼻をつまんだような音、生音にはほど遠い。

火事で焼失してしまったコーン紙とエンクロージャー用の木材、ハーマン傘下になり辞めた職人

TANNOYもあれで終わったんです。
ストラド同様、最先端技術で作ったスピーカー、それはそれは耳に心地よい音で鳴るモノも幾つかあるが人工音のそれは免れない。

他方、オリジナルエンクのモニターRed、モニターGoldは楽器の音で鳴る。

50年以上前のスピーカーであるから、当時の音を聞かせる個体に出会う確率はきわめて低い、まさに「運」としか言い様が無い。