https://newswitch.jp/p/10850

複合機のシェアが急回復したキヤノン、もっと簡単に動くを追求

トピック
池田映像事務機事業本部に聞く「品質が高く保守のための顧客訪問が少ない」
キヤノン公式動画より
 クラウド連携など新しい事務機のビジネスモデルが模索される中、キヤノンの第3世代事務機「イメージランナーアドバンス」シリーズの売れ行きが好調に推移している。
主要なカラー複合機のシェアでは、2017年4―6月期に前年同期比1・5倍の21%に急回復した。原点である品質や使いやすさを徹底的に追求したことがカギとなった。映像事務機事業本部の池田義則副事業本部長に戦略を聞いた。

 ―販売が好調な要因は。
 「第3世代の製品を3月までに取りそろえたことで、17年に入って大きく伸びた。オフィス全てに提案できることに加え、ディーラーが『利益が出る機械』と認知して、積極的に売ってくれた。
品質が高く、保守のための顧客訪問が少ないと、ディーラーの利益が増える。静音性や使い勝手、第三者機関の表彰などが相まって評価された」

 ―販売店の反応は。
 「品質が低い時は声が上がるが、今はない。声がないのが、良い評価の証拠だ。サービスマンが次に訪問するまでの印刷量が従来の1・5―3倍に増えており、訪問回数が減っていると分かる」