フォーレの「夢の後」をしばらく前から練習している。
後半の、ハイポジションというのかなあ、高い音のところ。
あの部分を繰り返し弾き、ひとしきり遊んだ後、開放弦でボーイングをしてみた。
そうすると、いつもと音色が違うことに気づいた。
ハイポジションを弾くとき、力は要らない。
ハイポジションを弾いてるときの感覚で開放弦を弾く。そうすると良い音。
ひょっとしたら、これは脱力した状態で音を出したということなのか。
もしそうなら、苦節10年、ようやく脱力したときの音を体感したということになる。
ちょっと嬉しかった。