小室哲哉、急失速の4要因
(1) 若者人口が激減
(2) ディスコからクラブへ
(3) 機材が低価格化
(4) テレビからインターネットにメディアがシフト

◇顧客人口が減った

一番痛かったのは、小室の最重要客である10代から20代前半の若者人口が急減したことだ。
つまり市場が収縮して、客が激減してしまったのだ。
小室の音楽は基本的にシンセサイザーとシーケンサーでつくったエレクトロ•ダンスミュージックであって、若者向けである。
全ての年齢にわたる訴求力はない。

それなら小室も、人口が膨らんでいる層=例えば高齢者や団塊の世代向けの曲にシフトすればよかったのだが、彼はそうはしなかった。
桑田圭祐やユーミンのような、様々な年齢に訴えかける多彩な曲を書き分ける能力がなかったのかもしれないし、芸風に合わなかったのかもしれない。