ブリッジ側に関して、広く受け入れられている経験的定説と整合する説明は上記に書いた。
ヘッドストック側についても同様な説明が成立する。

弦の下げ角度をθ (水平=0)、弦の直径を2rとすると
弦の上側は下側(下げ方向)より2r・sinθ程度伸びるので
弦の上側と下側で張力(テンション)が不均一となり
上側のテンションは下げ角度に応じて大きくなる。

「ヘッド角とテンションは関係ない」という話の「テンション」はおそらく上側と下側を区別せず、弦全体としての張力は大きくは変わらないといった話だろう。