いずれにしろこれはビンテージ時代のギブソンには必要な工法だった
材料のマホガニーのうち、めちゃくちゃ硬いものをネック材に、めちゃくちゃ柔らかいものをボディ材に選別して使っていたからだ
ムチャクチャ硬いネック材をクランプで、キツめに作ったボディジョイントにクランプで圧入してゆく
柔らかいボディ側は硬いネック側に押しつぶされてネック側の形状に広がりながら三面で密着する。これがビンテージ時代のセットネックの音の要諦
ネックの硬さ・ボディ柔らかさ・ジョイントの強度 すべてが現行品と段違いに違うのだから音が違わないわけがない

よく現行品の工場で接着前のボディジョイントの精度を誇って、ネックをボディに差して持ち上げても取れない精度が必要なんですよ、などとのたまってるが
その程度のジョイント精度どころでは話にならない
ボディ側凸部がネック側の形に変形するほどの圧締によってジョイントが一体化しているのがビンテージ時代のギブソン
だから接着剤のケミカル的強度はこのビンテージ工法においてあまり意味をなさない
そしてレスポールの場合ジョイントし終わったらクランプで押し潰されたネック表面(指板接着面)を整形しながらボディトップ整形し、なだらかにつなげ、平面を出し指板を接着する
こういう作り方をしたギターの場合だけ、フロントPUキャビティをあけるとジョイントの跡が見えるこれが結果的にディープジョイントと言われただけ
だからディープジョイントの見た目だけ模しても音的にビンテージになるわけではないし、サステインの長さなどまったく無関係
ビンテージのサステインがよく音がシャープでボディの振動がよく倍音が豊かなのは上に書いた3点が現行品とで全く違うから
現行品はビンテージと別のやり方でサステインと音質を作っている