新国立劇場オペラは主要役柄の大半がそこそこのレベルの外人歌手だった。
チケット価格が国内オペラ団体よりはやや高いが、引っ越し公演よりは遥かに安い値段で、一定水準の演奏が観られるというのが売りだった。
それで、有料入場者率もバレエよりかなり高く、バレエなんとかしろよ、と長年言われ続けてきた。

ところがコロナで外人歌手が全く来られなくなり、「オール日本人なのにS席25,000円って高すぎ!」となって集客大苦戦。

一方、バレエはザハロワ以降、一流外国人ゲスト路線をあきらめて(呼ぶカネがないので)日本人育成路線に集中。
もともと異常なまでに質の高いコールドの上に、女性ダンサーツートップの開花、吉田都芸監になってからのネット中継などの広報活動の結果、ついにオペラと立場逆転。